卒業・修了して得られる資格

化学科で取得可能な資格

化学系の専門資格

私たちの身の回りには、様々な化学物質が存在するため、これらの有用性と有害性に対する正確な知識を有した専門家が必要とされます。このような専門家には、法令によって資格という形で“お墨付き”が与えられます。以下に、理学部化学科で学習する内容に関連した資格を紹介します。

毒物劇物取扱責任者

毒性の強い化学薬品を取扱うために必要な資格であり、理学部化学科を卒業すると取得できます(ただし、医薬品及び医薬部外品として薬事法に適用されているものを除きます)。この資格には、「一般」、「農業用品目」、「特定品目」の三区分がありますが、理学部化学科では最も適用範囲が広い「一般毒物劇物取扱責任者」の資格を得ることができます。卒業後、会社等の事業所で「毒物劇物取扱責任者」を担当することになった場合、地域の行政窓口に東京都立大学の卒業証書を添えて申し込みを行ないます。たとえば、東京都福祉保険局の資格・試験・免許のページをご覧下さい。

甲種・危険物取扱者

「消防法」で定められた危険物を取り扱うための資格です。理学部化学科を卒業すると、この資格の受験資格が得られます。大学院修士課程在学中に受験し、この資格を取得することもできます。

放射線取扱主任者・公害防止主任管理者

特に専門的な知識を必要とする難関資格です。卒業による優遇措置はないものの、理学部化学科の諸講義は、これらの資格の試験専門課目の内容をほとんど網羅しています。大学院修士課程在学中に受験し、これらの資格を取得することもできます。

 

教育職員免許状

中学校や高等学校等の教員に就くには、教育職員免許状(教員免許状)を取得する必要があります。東京都立大学理学部化学科は文部科学省の認定を受けているため、教職課程において定められた単位を修得のうえ、大学を卒業することで以下の免許状を取得することができます。

  • 中学校教諭一種免許状(理科)
  • 高等学校教諭一種免許状(理科)

さらに、これらの一種免許状を基礎として、理学研究科化学専攻の大学院に進学し、教職課程において定められた単位を修得のうえ、修了することで以下の免許状を取得することができます。

  • 中学校教諭専修免許状(理科)
  • 高等学校教諭専修免許状(理科)

教員の中でも専門的な知識を必要とする立場に就く際に専修免許状の取得が要件となることがあります。

 

学芸員資格

学芸員とは、博物館法に基づき博物館に置かれる専門職員で、博物館資料の収集・保管・展示および調査研究等の専門的事項を担当します。東京都立大学では、博物館に関する科目の単位を修得することで学芸員資格を取得することができます。